【第4回小さな今井大賞】受賞作品 書籍化&電子書籍化のお知らせ

 

第4回「小さな今井大賞」受賞作品が書籍化され、
12月6日(金)より発売します!

 

大賞作品は小さな今井、今井書店各店、WEB通販にて、
大賞と優秀賞は電子書籍版は
Amazonにて、
優秀賞はオンデマンド書籍化され、
今井出版オンデマンドとAmazonにてお求めいただけます。
また、一足先に大賞作品を読んだ書店員さんなどから感想をいただきました!
詳細は下記をご覧ください。

 

INDEX

 ○ 《大賞作品『秋休み、あの砂丘で僕らは』》
 ○ 《優秀作品『北の石の座 南の森』》
 ○ 『秋休み、あの砂丘で僕らは』書店員さん他RECOMMEND!



 

大賞作品
『秋休み、あの砂丘で僕らは』 福本 肇

定価 1,980円(本体 1,800円+税 10%)| 四六判・192頁
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普通の高校生だった僕らは、あの秋休み、少し変わったーー

ある晩目を覚ました僕は、四年前の「あの日々のこと」を思い出す。
「鳥取砂丘にでもいこか」
その一言で、僕たち三人の鳥取砂丘への旅が決まった。
高校三年生の十月、秋休み。
友達、恋愛、受験。将来への漠然とした不安を隠すように、くだらない話をしながら旅に出る。
砂丘で出会った青年との対話を経て、僕たちは「これからのこと」を考えはじめた。
(書籍化にあたって『秋休み』から改題)

 
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優秀賞作品
『北の石の座 南の森』 矢島 浩三

■POD版(紙書籍) 定価:1,980円(1,800円+税10%)| 四六判・178頁 
■Kindle版(電子書籍) 定価:1,250円(税込)

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南の森に潜む謎が運命を動かすーー忘れられないひと月の物語。

⽗の急逝を受け果実酒⼯場とレストランの経営、⼭々の管理を継ぐことになった「私」は、ある⽇⼩⿅から謎の⾔葉をかけられる。
「神に選ばれしものは、成さねばならないことがある」
その言葉に導かれるようにして邂逅した女性大学講師とともに、遺された土地の秘密を解き明かそうとする。
だが、特異な地質を持つ南の森に、突如として採水工場建設の話が持ち上がり――。
過去と現在、うつろいとうつつ、聖域と俗世間との間で、奇跡のようなひと⽉をめぐるシーク・アンド・ファインドの物語。

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『秋休み、あの砂丘で僕らは』書店員さん他 RECOMMEND!

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島田優紀さん(今井書店 出雲店 文芸書担当)
秋休みって何?という人が多いかもしれないけれど、私も高校は3学期制ではなく前期後期だったので秋休みが存在する学校出身でした。
10月頭だったけど。
でも、その秋休みで何かをしければ!とは思わず。部活していたのもあるとは思いますが……。
なのでこの3人の「何か思い出作り!」という感覚は新鮮でした。
で、鳥取砂丘。男子高校生のわちゃわちゃした感じだったり、高校生の妙なノリだったり、
今となってはもはや懐かしさを感じるたのしさでした。
子どもから大人へと変化していく年頃に出会う人々、関わる人々は、その後の人生に深く影響を与えるものだと思うし、その頃に突発的な出会いをし、人生に変化をもたらすというのがテーマなのかな。
そのテーマの通りに素直に物語を作られているなぁと感じました。考え方だったり、物の見方だったりが同じ世代でも立場の違う人との出会いで少し変わってしまう。よくも悪くも。
でもそれが思春期だよなぁ。大人になってからの新たな出会いと、子どもの頃の新たな出会い、思春期の新たな出会い。
人との出会いは、そのタイミングも大きく影響があるか、小さくすむかと変わってくるけれど、3人とアキとの出会いは、このタイミングだからこそお互いに影響を与えたと思う。
これからどう生きていくか、自分に正直であるか、他人に誠実であるかを悩む主人公の中のモヤモヤが、とても思春期すぎて、そういや大人ってみんな思春期経験者だもんな、と改めて思わされました。
創作の流れがきちんと作中に芯としてあって、真面目な作家さんだと思いました!!

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高木善祥さん(SHEEPSHEEP BOOKS 店主)
人生の分岐点は、ずっと時間が経ってから分かる。
もしくは、今の自分をちゃんと認めてあげて、次に進むために「あの時の選択は正しかった」と思い出すものかもしれない。
高校3年の秋に、友人3人で鳥取砂丘を目指す、ささやかな旅路。
馬鹿馬鹿しい会話の中で、ふと自分を見つめ直す。友人や旅先で出会った人のひと言の意味を、大人になってからもずっと考えたりする。
どうってことない大切な時間が、10代には必要だよなと思いながら読み終えた。
ドラマティックな展開はないけどスッと心に入ってくる、気づいたら何度も見てしまうロードムービーのような青春小説です。

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浜崎広江さん(note「元書店員・はまさきのミステリー通信」)
高校生男子3人、秋休み、鳥取砂丘へと向かう小さな旅。車中での楽しいひととき。
知的センスあふれ、高校生男子あるあるのユーモアを含んだ会話のキャッチボールが読んでいてとても心地良く、彼らが語る思い出のエピソードはキラキラしていて、次にどんな思い出話が飛びだすのか?ページを捲ってゆくのが楽しかった。
また、青春時代に感じていたきらめきやはかなさ、切なさといった感情や体験したことがどれほど大切であったのか、それが全編を覆った抒情的な文章から強く感じられ、深く印象に残った。

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2024年11月15日

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